障害児や病児のきょうだいにとって、学校生活や学びが楽なものになるよう手助けするために、これらのヒントを使ってください。
定期的に調子はどうか1対1の場で聞いてください。そうしておけば,きょうだいは何か困ったことが起きたときに,サポートを求めてあなたのところに来るでしょう。きょうだいが兄弟姉妹を助けるために,家でやっていることについて聞いてください。今週はいつもと違うことが家で起きていないか,聞いてください。家で宿題を仕上げることに問題はないか,聞いてください。
保護者ときょうだいについて情報交換をしてください。家庭での重要な用事がある時にはいつも教えてくれるよう,保護者にお願いしてください。たとえば,障害児が手術を受ける日が近い,など。もしきょうだいの行動,気分,学校での勉強に何か突然の変化があったら,それが兄弟姉妹に起きていることと少しでも関係あるかを確認してください。
きょうだいのために時間を取り,きょうだいに注目する場面を作ってください。なぜなら,きょうだいは親や専門家の関心の大部分は自分の兄弟姉妹に向けられているのを見ているため,自分のために誰かが時間を取ってくれるのは難しいことなのだと感じているからです。
自分はそれが得意だと感じている分野や感情を表現できる分野で,きょうだいが可能性を伸ばせるように手助けしてください。美術,スポーツ,音楽,あるいは演劇などが考えられます。家族のケアの必要性と費用のために,多くのきょうだいは学校外で好きなことを見つける機会がありません。
きょうだいに話しかけるときは,その子の名前で呼ぶように,他の人にお願いしてください。きょうだいは,専門家から「だれだれちゃんの弟くん,お姉ちゃん」などと呼ばれることが多く,きょうだい自身も大切なのだと,きょうだいに対して明確に示す必要があるからです。
きょうだいが,障害児をサポートするために授業を抜けることがないように保証してください。学校では,兄弟姉妹のケアをしたりサポートしたりする責任はないのだと,きょうだいに伝えてください。きょうだいに「通訳」をさせたり,兄弟姉妹の学校での活動を補助させたりするのは避けましょう。学校で兄弟姉妹とどれだけ関わりたいと考えているか,いつもきょうだいに確認しましょう。
障害や特別なニーズに関する軽蔑的な言葉を断固認めないでください。きょうだいや障害のある生徒は、からかわれたりいじめられたりすることが多いです。なぜなら、他の人と違うからです。
遺伝,死,障害といった話題を話し合うときには,きょうだいの気持ちに敏感でいてください。多くのきょうだいは,自分が子どもを持つ場合のことや兄弟姉妹の寿命といった問題を心配しているからです。
学校のどこでもっと助けを得ることができるか伝えてください。もしあなたの学校にきょうだいを擁護するための組織があれば,きょうだいにそのメンバーを紹介したり,きょうだいのためにカウンセリングやパストラル・ケアのセッションを設けたりしてください。
きょうだいに、障害児の18歳未満のきょうだいのための英国のオンラインサービスであるSibsのサイト(www.youngsibs.org.uk)を案内してください。ひとりぼっちではないこと,他のきょうだいも同じような気持ちを持っていて,同じような経験をしていることをきょうだいに伝えてください。
あなたの学校でのきょうだい支援を,Sibsがどのように手助けできるかもっと詳しく知りたいときには,schools@sibs.org.ukまでご連絡ください。
著作権について
原文:Sibs 日本語版:きょうだい支援を広める会
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