Facing the Crowd- Managing other people's insensitivities to your disabled child 著者 Deborah Fullwood & Peter Cronin 発行 Royal Victorian Institute for the Blind (オーストラリア)
発行年 1986
この本はオーストラリアきょうだい支援プロジェクトのケイトの本で知り、オーストラリアから取り寄せました。視覚障害の子どもを持つ親向けに書かれた本ですが、他の障害の子どもの親、きょうだいにも役に立つものです。タイトルを直訳すると、「群衆に立ち向かう-障害のあるあなたの子どもに対する他人の無神経さに対処する」といったところでしょうか。
第1部 枠組み 1 どうして他の人と一緒にいると居心地が悪いのか 2 どうして人はときに無神経なのか 3 どういった種類の人が無神経なのか 4 ある状況のときに、より居心地が悪いと感じるか 5 無神経な人がいたときに、自分にできることは本当にあるのか
第2部 戦略 6 自分自身の「閾値」を知る 7 自分自身に話しかける 8 ロールプレイ/リハーサル 9 緊張をやわらげる 10 アサーティブになる(自分に自信をもって意見を言う)/ジレンマのあらましを考える/基本的なルールを決める 11 正しい言葉を準備して発する 12 主導権をにぎる/他人の反応を形作る 13 類似点を強調する/相違点に触れる 14 ユーモアを使う 15 決まり文句に対処する 16 まとめ
第1部の3章「どういった種類の人が無神経なのか」では、無神経なことを言う人を5つのグループに分けています。そして、グループごとに対処法を考えようと提案しています。1 心から大事に思っている人たち-親戚、仲のよい友だち、好意的な近所の人、理解のある同僚
2 味方にしておきたい人たち-サービス提供者、医者、学校長、担任、ソーシャルワーカー、療法士など
3 離れられない人たち-親友の夫/妻、隣の家の人、両親、義父母、義姉妹、学校での委員会、前夫/妻、いつも行くお店の人など
4 見知らぬ人あるいは大事にする必要のない人-スーパーで会う人、バス停で会う人、病院の待合室で会う人、サッカーの試合観戦で会う人、たまに会う人、めったに会わない人、二度と会わない人
5 子ども-(無神経な)質問をしてくる子どもの背後にその親がいるか否かで、居心地の悪さは変わってくる
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